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白昼夢
第2章 眠れない夜
今日もいつもと変わらない金曜日の夜だった。
私の就寝はとても早いと思う。

夜の10時には眠ってしまうのだ。
この日も精神科の医師から処方された薬を飲んだ。

ベンザリン、レンドルミン、ヒルナミン、レメロン、デパス、そしてエビリファイ。
それと同時に良く眠れると言うサプリメントも一緒に飲むのだ。

その後は、ホットミルクを甘くしてマグカップに1杯飲むのだった。
これが、私の寝る前のルーティンとも言えた。

そしてお気に入りのYouTubeの音楽を聴きながら精神を安定させてゆく。
こうしてようやく眠りに付けるのだった。

この日もいつもの様に眠れると思っていた。
だが、それは違っていたのだ。

この日は何故だか眠ることが出来なかった。
睡魔も襲ってこなかったのだ。

それは何故か。
貴博の事を考えていたからだった。

今夜はいつになく、貴博との思い出が蘇ってくるのだった。
私は何度も寝返りを打ったが眠る事はできなかった。

追加のデパスも飲んでみた。
でも、眠れなかったのだ。

そして、またベッドの中で何度も寝返りを打ち悶々としていた。
眠りたいのに眠れない辛さ。

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