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白昼夢
第2章 眠れない夜

私はベッドから這い出るとキッチンに行った。
またマグカップに1杯、ホットミルクを飲もうと思ったのだった。

マグカップに約200mlのミルクを入れ、電子レンジで1分加熱する。
そこに3gの砂糖を4本入れてスプーンで良くかき混ぜるのだ。

とても、甘くて暖かなホットミルクが出来上がる。
それを、私はまた飲んだのだった。

ミルクを飲みホっとした感じがしたので眠れるだろうと思ってベッドに潜り込んだ。
だが、しかし、眠る事は出来なかった。

仕方がないので、私はスマホで音楽を聴くことにした。
私のスマホには約300曲の音楽が入っている。

アーティストで言えば、SEKAI NO OWARI、徳永英明、中島美嘉、平井堅、ドリカム、JUJU、など色々だった。

どれも、これも貴博が好きなアーティストばかりだったのだ。
私は、良く貴博から音楽CDをプレゼントされていた。

その中でも、セカオワがとても好きだったのだ。
60歳にもなったオバサンがセカオワ好きだと聞けば笑えるかも知れない。

でも、私はセカオワが好きだった。
今でも十分に好きだと言える。

ワイヤレスイヤホンを取り出し、両耳に当てた。
そして、スマホの音楽プレイヤーを表示してセカオワの一番新しいアルバムを選んだ。

私の好きな『Nautilus』のアルバムの『タイムマシン』が聞こえて来た。
この時点でもう寝るのを諦めた私だったのだ。

目を閉じながらその音楽に聴き耳を立てた。
ボーカル、深瀬くんの声が私を癒してくれる。

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