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白昼夢
第10章 エピローグ

「はい、良くお似合いです…」
「私、実はもう還暦を迎えたんです…」

「そうなんですか?失礼しました、実年齢には見えませんね。10歳はお若くなりましたよ…」
「そうですか?嬉しいです…ありがとうございます…」

私はその美容師の話しを聞くととても嬉しくなったのだ。
美容師にお礼の言葉を言い、支払いを済ませて美容室を後にした。

帰る道すがら私は清々しい気持ちになっていた。
古川の事も切った古い髪の様に感じてきたのだ。

今は、10日ほど余り前に会った古川が見ていた姿の私とは違うのだと思った。
私は新しく自分が生まれ変わった様に感じたのだ。

私は自宅に戻ると自撮りで写真を撮った。
それを、友人にLINEで送ったのだ。

すると、こんな返事が返って来た。

「えー?真理子さん、イメチェンしたんですか?凄い、いい感じですよ!!」
「え?真理子そんなに短くしたの?でも凄いいい感じよ…」

「真理子さん、10歳は若返りましたね…」
「真理子さん、幼く見えてとてもいい感じですよ…」

髪型の感想は色々な人から来たのだ。
私はこの返事を読むと本当に嬉しくなったのだ。

男性の友人からは本当に評判が良かった。
女性の友人からは今までと違い幼くなったとの返事が来たのだ。

私は香織にもLINEで髪型を変えたことを告げる事と写メを送った。
すると、香織はLINE電話でこう言ってきた。

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