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先生♡ロリコンになってください♪
第21章 天女の失踪のち・・・恋の神様♡
☆☆☆
結局、カフェで武内先生があれこれと説得したものの、風見先生を引き止めることは出来なかった。予定通り14時40分発出雲行きの飛行機に乗る、というのである。

ついに搭乗1時間前になり、手荷物検査場でお別れとなった。

「風見先生・・・」
「だから、もう先生じゃないってば」
まだ未練がましい武内先生の言葉を風見先生が遮る。でも、最初ほどのツンケンした感じはない。

「そうね・・・やっぱり、黙って行こうとしたのは悪かったわ。じゃあね!」
そう言うと、おもむろにしゃがみ、僕をぎゅっと抱きしめてきた。

!?

「ちょ!あんた!」
愛里沙が色めき立つ。5秒ぐらいハグした後、今度は愛里沙に抱きついた。
「来てくれてありがとうね・・・」
愛里沙は振りほどくかと思いきや、そうはしなかった。珍しく、黙って受け入れていた。
やはり5秒ほどハグすると、立ち上がって、愛里沙の頭に手を乗せる。

「愛里沙ちゃん!秋良くんのこと、大事にするのよ。いっっっっちばん大好きなんでしょ?」

いたずらっぽく笑う。

「違うわ・・・あんなの、気の迷いよ・・・そもそも、変な薬のせいだし」

ふん!とそっぽを向く。

「薬?」
武内先生がまずいキーワードに反応しそうになる。
「いや、その・・・あの・・・」
なんで僕が慌てるんだ!?そもそも、あんな妙な媚薬なんてどっから手に入れたんだよ!

「薬・・・?あー!薬ね!・・・」
風見先生がニヤッと笑って、愛里沙の頭に乗せた手をぐりぐりする。

「愛里沙ちゃんは、薬の効果のせいで、秋良くんのこと襲っちゃったっていうの?」
「そ・・・そうよ!あの変な薬のせいなんだから!秋良が一番好きなんて、あり得ないし!」

ふふふ・・・

風見先生が笑う。たまに浮かべる、あの魔性の笑みだ。

「Cuba libre!」

何やらやたら良い発音で英単語を口にした。きゅーば・りぶれって言った?

「ラム酒のコーラ割りよ・・・美味しかったでしょ?」
愛里沙の目がパチクリする。
僕の目もついでにパチクリ。

「変な薬じゃないのよ・・・ただのお・さ・け!
 まんまと暗示にかかっちゃたわね。愛・里・沙ちゃん♡」
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