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過去を塗りかえて
第5章 黒い真相
「まったくぅ・・・」
首筋を這う男の唇の愛撫に悶えながら女が呟く。
「二人とも、あんたの子供でしょう・・・?」
さりげなく放たれた言葉に絵美は愕然とした。
(えぇっ・・・?)
大きな瞳が更に開かれ、充血した模様を晒している。
「あいつ・・絵美をものにするために・・・」
次々と明かされる黒い事実に全身の力が抜けていく。
「お前だって・・・」
宏が女の胸をまさぐりながら囁いた。
「惚れている優太を絵美から奪うためだったろぉ・・・?」
「冗談、アタシは惚れてなんかないからぁ・・・」
信じられない残虐なストーリーが暴露されていく。
「アタシは絵美が大嫌いだったから・・・
あんな何も考えないでチヤホヤされるお嬢様を不幸にしたかったんだ。
だから、ヘタレな優太を誘惑して、結婚したのよ」
「俺の子種とも知らなかったんだろぅ、アイツは?」
(け、健太君が・・・?)
優太の子供は絵美も知っていた。
たまに会うと、可愛い赤子を優太の子供と信じ切って抱きしめていたのに。
まさか、自分の夫の子種だったとは。
「そうよ、あんたと血液型が同じだったから・・・」
「まったく、悪い女だぜ・・・」
(ああぁ・・・)
それ以上は聞いていられず、絵美はふらつく足取りで会社を後にした。
黒い真相を知った絵美の心は、悲しみで充満していた。
首筋を這う男の唇の愛撫に悶えながら女が呟く。
「二人とも、あんたの子供でしょう・・・?」
さりげなく放たれた言葉に絵美は愕然とした。
(えぇっ・・・?)
大きな瞳が更に開かれ、充血した模様を晒している。
「あいつ・・絵美をものにするために・・・」
次々と明かされる黒い事実に全身の力が抜けていく。
「お前だって・・・」
宏が女の胸をまさぐりながら囁いた。
「惚れている優太を絵美から奪うためだったろぉ・・・?」
「冗談、アタシは惚れてなんかないからぁ・・・」
信じられない残虐なストーリーが暴露されていく。
「アタシは絵美が大嫌いだったから・・・
あんな何も考えないでチヤホヤされるお嬢様を不幸にしたかったんだ。
だから、ヘタレな優太を誘惑して、結婚したのよ」
「俺の子種とも知らなかったんだろぅ、アイツは?」
(け、健太君が・・・?)
優太の子供は絵美も知っていた。
たまに会うと、可愛い赤子を優太の子供と信じ切って抱きしめていたのに。
まさか、自分の夫の子種だったとは。
「そうよ、あんたと血液型が同じだったから・・・」
「まったく、悪い女だぜ・・・」
(ああぁ・・・)
それ以上は聞いていられず、絵美はふらつく足取りで会社を後にした。
黒い真相を知った絵美の心は、悲しみで充満していた。