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School Girl
第7章 母・恭子
俯いて呻く八百屋の姿に、恭子は表情を覗き込むように更に上体を傾ける。
「っく……お…奥さ…ん……」
「大丈夫ぅ?」
「そ…それが……」
苦しげに言葉を吐き出す八百屋に、ただならぬ事態だと察した恭子。
八百屋の肩に手を伸ばし、軽く揺するが八百屋の呻き声は止まらない。
「思った以上に………」
途切れ途切れに吐き出される言葉に、恭子は心配げに顔を歪める。
「お医者さん…行くぅ?」
「…あ…いえ……そこまで…っく…しなくても………」
「でも、痛いんでしょぉ?」
医者に行く事も拒否され、恭子は、ただ、八百屋の体を軽く揺らす事しか出来なかった。
「…ただ……ちょっとばかり……奥さんに………」
苦しげに吐き出された八百屋の言葉を聞いて、自責に駆られた恭子は躊躇いを見せる事はなかった。