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School Girl
第8章 再び…そして…
「もおっ! まだ気が済んでないのにぃっ!!」
端正な顔を膨れさせて、怒りを露わにしている恭子。
「も…もう……真希は清清したから……ね?」
ズンズンと歩く恭子の後ろを宥めながら着いていく真希は、恭子の態度に引き気味だった。
真希に伸し掛かっていた医師を、ボロ切れの様に無惨な姿へと変えさせた恭子。
普段のノンビリとした口調やおっとりとした雰囲気からは想像がつかない恭子の姿に、真希は表情を引き攣らせていた。
「あんな事されたのに、何で真希ちゃんは………」
立ち止まって振り返った恭子の悲しげに眉尻を下げた表情。
恭子の言わんとする事を察した真希も、僅かな距離を置いて足を止めた。
「ほ、ホントに…大丈夫…なんだよ?」
心は葛藤を続けて他に気を向ける余裕が無かった真希を、恭子は強がっていると捉えているようで、真希は口籠もりながら言葉を吐き出したのだった。