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School Girl
第8章 再び…そして…
「えっ…!?
…そんな事…言われ…ても…」
明らかに男は真希の事を知っている口振りだったが、記憶を辿る真希には男の顔は出てこなかった。
「つれないなぁ、真希ちゃん」
男はにやけた表情で、肩にしな垂れかかっている紗耶を退けて立ち上がり、ゆっくりと真希に近付いていく。
男との距離が縮まる事に、胸の前で腕を組んだままカラダを強張らせて立ち尽くす真希。
…こっちに…来ない…で…
…何……何なの…?
後退る事も出来ずに、真希はゆっくりと近付いてくる男に恐怖を増していった。
「いっ…イヤぁっ!!」
強張って立ち尽くしている真希の傍に立った男。
その手は、いきなりスカートの上から尻を撫で始めた。
男の手から逃げようとカラダを捩る真希の行動と嫌がる声が、紗耶を不機嫌にさせる。
「アンタに拒否権はないんだよ。
抵抗したらどうなるか分かってんだろ?」
紗耶の鋭い視線と冷酷な口調に、真希は一段とカラダを強張らせて俯く。
「そんな怖い顔するなよ、紗耶。
俺を思い出せなくて萎縮しちゃっただけだよな?」
男は真希の肩を抱くように傍に立ち、尻を執拗に撫で回しながら明るい口調で言葉を吐き出した。
「あの…本当に…分から…ないん…です…」
拒否する事も逃げる事も許されず、真希は知らない男に尻を撫で回される恐怖に俯いて立つしかなかった。
「アタシが教えてやるよっ」
座ったままで不機嫌に見ていた紗耶が口を開いた。