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School Girl
第10章 悪夢
 
 紗耶の言葉を合図に、庭に面した廊下から慌ただしい物音が流れた。

 肘で上体を支え、尻を突き上げている真希の眼前に現れるた人影。

 両脇を支えていた男たちは、真希の傍へと男を放りだす。

「…えっ……」

 蹲った男の姿に、真希は目を見開いた。

「アンタ……コイツ知ってんだろ?」

 冷ややかな紗耶の声が耳に届く。

 衣服は汚れ、短い髪は乱れて顔中を腫らした男。

「な……なん…で………」

 明らかに暴行を受けたとされるボロボロな男の姿に、真希の目から止め処なく涙が溢れる。

「…っく……ま……真希………」

 体は動かずとも意識はあるのか、掠れた声で真希を呼ぶ声。

「け……啓太……兄ちゃ…ん………」

 変わり果てた幼馴染みの姿。

 真希は視線を向けるだけで近寄る事も儘ならない。

「どうやら、アンタの事を気にしてたみたいだからねぇ。
 特別ゲストだよ」

 寝転がる啓太を足蹴に薄い笑みを浮かべる紗耶。

「じゃあ、お兄ちゃんに真希ちゃんのイヤらしい姿……見て貰おうかぁ」

 男の手が尻の柔肉を掴み、‘グイッ’と谷間を押し広げる。

 窄んだアナルを晒け出され、危機的状況に意識を取り戻した真希は、再び激しく髪を振り乱す程に頭を振った。
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