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School Girl
第12章 カノジョ
 
「…であるからして………」

 初老の教師が蕩蕩と言葉を発して授業を進める中。


…う……ヤバい………


 肩までの長さの茶髪を垂らし、顔を俯かせる真希。

 両腕を机の上で伸ばし、しっかりと教科書を立てて掴んでいるものの、気を抜けば頭がカクンカクンと上下する。

 朝からの全力疾走の疲れに加えて、教師の穏やかな声質が眠気を誘う。

「…まただよ……」

「先生も諦めてるっぽいしな……」

 真希の様子に囁き合うクラスメート。

 その言葉通りに、教師も真希を気にする素振りも無く授業を進める。

「しっかし……あれは……」

「毎日の事だけど……俺らには……なぁ………」

 授業其方退けで、睡魔と戦闘中の真希をチラチラと見る男子。

 椅子に座る真希の短いスカートの裾は擦り上がり、スラリとした瑞瑞しい肌の脚は疎か、太腿さえも覗かせている姿が気になって仕方がなかった。
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