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School Girl
第12章 カノジョ
比較的少人数のクラスメートの誰しもがチラチラと視線を向ける。
整った顔立ちに、小柄な体躯に不釣り合いなプロポーション。
マイクロミニとも受け取れそうな程に短いスカートから伸びる脚。
思春期真っ盛りの男子からすれば、気になるのも致し方ない事だった。
全校生徒数もそれに見合った程度の小さな学校。
僅か一クラスで注目されているだけでも、それは全校で注目されていると言っても過言ではなかった。
「う…うぅ………」
しかし、注目をされている事など気にも留めていない真希は脚を組み替えたり頬を抓ったりと、呻きながら睡魔に抗い続けていた。
「って…いい加減にしなよぉ」
真希の後ろの席に座る女の娘からしたら、眼前で何度もカクンカクンと舟を漕がれては授業に集中出来ない。
痺れを切らした彼女はボソッと呟くと、脚を伸ばして爪先で真希の椅子を軽く蹴り上げた。
半分夢の中に浸り始めていた真希。
薄い座面越しに尻に感じた衝撃に一気に現実へと引き戻され、微かな衝撃にも拘わらず、真希は予想以上に反応を見せた。
「ひえっ!?」
間が抜けた声をあげたと思えば、ガタッとけたたましい音をたてながら立ち上がる。
授業中の静かな教室。
クラスメートは疎か、教師からも冷ややかな視線を向けられ、真希はその顔を赤く染めたのだった。