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第14章 フタリ

　
　距離を置いた場所でよがる女の喘ぎ声。

　それに混じって、ペチャペチャと真希とシンの舌が絡み合う水音が流れる。

「ふぅ…んっ……んんっ……んあぁ………」

　口元からスクール水着を盛り上げた胸へと唾液を滴らせながら、真希は甘く鼻を鳴らす。

　プクッと盛り上がった乳首を指の間に挟まれながら、グニュグニュと胸を揉み拉かれ、立て膝になった腰は更に艶めかしく揺らめく。

「んはぁ…はぁっ……真希…さん………」

　顔を赤らめながらも、いつもとは真逆の大胆なシン。

　真希の胸を揉み拉いていた右手が、ピチッと肌に張り付いた水着の肩紐の脇から下へと滑り込ませていった。

「んあっ……し、シン…くぅん………。こ…此処じゃ……外から……んあぁっ………」

　熱い吐息混じりの真希の甘いアニメ声。

　しかし、シンの指が直接胸を掴み指先が乳首へと触れれば、思わず顔を上げて柳眉を寄せて表情を歪める。

　外から望める場所にも拘わらず、胸を揉まれる行為。

　男として小柄ながらも、真希よりは大きい体躯のシンに隠れてはいるものの、それでも外の気配が気になる。

「でも…真希さん……もう…こんな……おっぱい………」

　ハアハアと吐息も荒く耳元で囁くシンの声。

「んくぅ……ち…ちが………」

　耳に吹き掛かるシンの吐息と、相変わらず聞こえて来る女の喘ぎ声。

　更には見えるかもしれない緊張と、胸を鷲掴みにするシンの掌の感触が真希のカラダを熱くさせていった。