この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
School Girl
第15章 衝動
「ったく……何でわざわざこんなトコによぉ………」
肩まで伸びた茶色混じりの長髪を揺らして歩く痩身の男。
「……まぁ……恩があるから…文句言えねぇけどさぁ………」
「そうよぉ?」
咥えたタバコの煙を燻らせる男の腕を抱き抱えながら、明るい茶髪の女は軽く笑みを浮かべて言葉を吐き出す。
「それにぃ……アタシの水着姿も見れたんだしぃ……文句言わないのぉっ」
「アンタの水着って言ってもなぁ……。もう…散々中身見てるしなぁ………はぁ………」
肩に頭を寄せて歩く女を見下ろす男。
Tシャツにジーパンという飾り気の無い女の体を見ては、溜息を洩らした。
「あら? なぁにぃ? アタシの体……何かご不満?」
男の態度に唇を尖らせた女だったが、その表情には笑みが溢れていた。
「あ…いや……。アンタの体…いつも通り…綺麗だったから」
「あっそっ。なら良しっ」
男のお世辞に、僅かながらに気を良くした女は、人並み程度に発育した胸を男の腕に押し当てて歩き続ける。
「ねぇえ? このまま帰るよりさぁ………途中の…ホテル……ね?」
何が女の情欲のスイッチを入れたのか分からない男。
しかし、男には断る術は無かった。
「……はいはい…。逃げられたのもアンタのお陰だしな……。断りませんって………」
女の紅潮した顔を一瞥した男は、再び前を向いて歩き出す。
…今はまだ…我慢だよな……
女に抱き抱えられた腕は疎か、男の両腕の手首には何かの跡が残っていた。
…でも…絶対………
男は女を引き連れながら、屋内プール前の広場を進んでいった。
−−−−−−−−
−−−−−
−−