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School Girl
第16章 陶酔
「なぁなぁ? 何かさぁ………」
「あぁ……。何処か微妙に………」
「何かあったのかなぁ?」
「…やっぱ……例の噂……じゃないの?」
「…あの、後輩くん?」
「そうそう。あの子とデキてるって話から、何かおかしくない?」
「でも、アイツ…パッとしねぇけどなぁ………」
「いつ見ても、オドオドビクビクしてるしねぇ…」
「どっちかって言うと、安全牌だよねぇ………」
「でもさぁ………。なぁんか微妙に違和感あるだけで………いちお、普通…だよね?」
「その違和感が気持ち悪いんだよっ」
ヒソヒソと会話を繰り返すクラスメート。
彼ら彼女らが見詰める先には、窓から身を乗り出して黒板消しを叩いている真希の姿。
「ぱっと見……いつも通りなんだけどなぁ………委員長………」
鼻の下を伸ばして、真希の後ろ姿を眺める男子。
身を乗り出している為に短いスカートは擦り上がり、その裾からは太腿が大半以上露出していた。
「いつも通りの光景…なんだけどな………」
あと僅かで尻が覗けるという光景に、他の男子の視線も釘付けになっていた。
「もおっ。……確かに霧島さん……変わらないっぽい…んだけどさぁ………」
彼らのだらし無い表情に嘆息する女子もまた、真希の後ろ姿を見遣る。
いつもと変わらない、肌を露わにした真希の姿。
いくら考え込んでも、彼女らには違和感の原因が分からずに居た。
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