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School Girl
第16章 陶酔
「ふぅんふぅんふぅぅん…」
真希が密かな注目を集めていた頃、白いフリル付きのエプロンを纏った恭子は鼻唄混じりに機嫌良く掃除をしていた。
「後はぁ…真希ちゃんの部屋だけねぇ」
然程広くない部屋へと引っ越しただけに掃除の手間も軽減し、あっという間に掃除は進んでいく。
軽い掃除機を片手に、何の躊躇いも無く真希の部屋へと通じる襖を開ける恭子。
女の娘らしく、明るい色調で彩られた真希の部屋へと足を踏み入れると、再びご機嫌に鼻唄混じりに掃除を始めた。
「ふぅんふぅんふぅぅん……あら…?」
たいして広くない住居に比例して、手狭な真希の部屋。
そこに置かれたベッドの下へと掃除機を伸ばした時だった。
掃除機の振動に混ざって、カタッと物がぶつかる音に、恭子は怪訝そうに小首を傾げる。
「…何かしらぁ……」
相変わらずの間延びした口調で、スカートに包まれた尻を高く突き出してベッドの下を覗き込む。
腕を伸ばせば、指先に感じる箱の感触。
恭子は躊躇う事も無く、その箱を手繰り寄せると言葉を洩らした。
「あらあらぁ………」
口調は緩めでも、箱の中を覗いた恭子の視線は動く事は無く、徐々に頬を赤く染めていった。
「…真希ちゃんたらぁ……」