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School Girl
第16章 陶酔
 
 潤んだ眼差しでシンを窓越しに見詰め、ハァハァと熱い吐息混じりに内股を擦り合わせていた真希。

 不意に掛けられた声にビクッと肩を跳ね上げて慌てて振り返れば、そこには怪訝な面持ちでいる美奈の姿。

「あ…いや……美奈ちゃん…あのね………」

 授業中に淫らな妄想を抱きながら他の教室を覗いていた事に、真希の動揺は隠せない。

「ちょ、ちょっと真希。どうしたのっ!?」

 しかし、真希の動揺を余所に、美奈の口から溢れた言葉は予想に反したものだった。

「えっ!?」

「『えっ!?』じゃないわよっ。そんな顔赤くしてっ。熱でもあるんじゃないのっ!?」

 心配そうな表情を浮かべながら真希へと詰め寄る美奈。

「あ…いや……その…ね………」

 まさか、授業を受けているシンの姿を見ているウチに発情していたとは言えない真希。

 あっという間に詰め寄られて逃げ場を失い、言葉を思い出そうとも口籠もる。

「もおっ。真面目なのは良いけどさぁ。無理はダメよ、無理はっ」

「えっ!? いや…あのね……美奈ちゃんっ」

「はいはい。センセにはアタシが言っておくからさぁ…」

「だから…美奈ちゃんっ。少しは真希の話も………」

 グイグイと背中を押されて戸惑う真希だったが、美奈は聞く耳を持たずとばかりに、真希を保健室へと向かわせたのだった。
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