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School Girl
第5章 母娘【オヤコ】
「……………」
その頃、深夜の町中を彷徨い続けていた啓太。
「……………」
幼馴染みの不安を無くす為に彼此、数時間は歩き続けていた。
しかし、ここに来て、啓太の頭の中には自責の思いだけが渦巻いていた。
真希を嬲っていた女は、依然にチラッと見た事がある程度。
それだけ。
名前も知らなければ、当然、住んでいる場所も知らない。
そもそも、真希の家から歩いていける場所に住んでいるとも限らない。
足を止めて辺りを見回せば、マンションから一軒家まで視界に入る。
…ツイてるからってさ……
…漫画や…小説じゃあるまいし………
「…どーしたって……ムリ…だよな………」
重々しい雰囲気が啓太を包み込む。
意気揚々と女を捜し始めた頃の啓太の面影は無くなっていたのだった。