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School Girl
第6章 白衣
「…そして…やはりこうなるのね………」
一夜明けた土曜の午前中。
真希は小さな病院の待合室のソファーに、沈んだ雰囲気を纏いながら座っていた。
浴室で恭子に発見された尻の擦り傷。
本来であれば、消毒をして絆創膏でも貼っておけば済む程度の傷だった。
しかし、そこは過保護な恭子。
嫁入り前のカラダだの、綺麗な肌に跡が残ったら大変だの騒ぎ立て、それは一晩中続いた。
結果的に一緒に寝るのと変わらなかった状況。
受付を済ませた真希の目の下には、うっすらと徹夜明けの証しが黒く浮かんでいた。
…はぁ……朝から…疲れた………
真希を病院まで引っ張ってきた恭子を何とか帰しただけで、すっかり疲れ果てていた。
そんな真希。
延々と続いた昨夜の騒ぎに、紗耶から受けた仕打ちの動揺はこの時ばかりは薄れていたのだった。