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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第7章 アイドルの闇オークション
しかし、ドアは動かない。

【ビビビッ……ロックを解除してください】

突然、電子音が響き渡り、会場内の視線が一斉に智樹に集まった。

ドアがロックされていることに気づいた智樹は焦って、さらにドアをガタガタと押したり引いたりするが、それでも開かない。

すると、近くにいた男が笑いながら声をかけてきた。

「終わるまで帰れないよ?まだ終わってないんだから」

別の男も軽く手を振りながら言った。

「トイレなら、あっちにあるぞ?」

智樹は動揺しつつも、その場で固まった。

彼らの目には、智樹が不慣れな観客として映っているのだろう。

そんな男たちが、まるで何でもない会話のように心結のことを話し始めたのだ。

「心結ちゃんは当然100万単位だろうな?」

「いや、さすがに一晩100は多いんじゃないか?」

「でも初物だぞ?オークションに出るのも初めてだし、相当な値がつくんじゃねえか?」

「事務所に入った時点で、ダイヤの原石だって言われてたんだ。高値で売れるまで時間をかけて待ってたって噂もあるしな?」

「ところで心結ちゃんはステージで何をするんだ?」

「さぁ?本当に出るのかどうかも怪しいからなぁ……」

「姫ちゃんと一緒に出るとか?」

「姫ちゃんは絶対に出ないよ。事務所に長年いる女王様だからな?」

出なくていい人がいる……?

出なくてもいいメンバーがいるなら、ココも出ないでくれ……。

逃げ出せない以上、そう願うしかない智樹だった。

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