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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第7章 アイドルの闇オークション
優斗を含む黒服達は、なかなかステージに戻って来ない。

智樹の頭には、さっきのモジャモジャ頭の男の姿が浮かんでいた。

一体何が起こっているんだ……

こんなに時間がかかるなんて……

心結がこのまま出て来なければいいのに……

そんな希望が頭をかすめるものの、恐怖と不安が胸に押し寄せ、智樹は絶望していた。

しかし、周りの大人たちは待ちきれない様子で、イライラが募っている様子。

「まだ始まらねぇのか?」

「いい加減にしろよっ!!いつまで待たせんだ!!」

そんな声がちらほらと聞こえ始め、会場全体がざわつき始めた。

そして30分が経過した頃、ようやく心結がステージに姿を現した。

優斗が隣に立ち、腰に手を回しながら、無理やり連れてきたような雰囲気を漂わせている。

心結は黄色いふわふわのアイドル衣装を着ていたが、ところどころに目立つ汚れがついていた。

床に引きずられたような黒い汚れが、どれほど彼女が抵抗したのかを物語っている。

心結の涙から、ステージに立ちたくない。という意思が全身から伝わってきた。

「大丈夫なのか?」

「無理させないほうがいいんじゃないか?」

大人たちの中には、そんな心配の声も漏れ始める。

彼らはアイドルの体を買うつもりのだが、悪魔ではない。
アイドルを愛する心は持っているようだった。

それでも、優斗はそんな空気を無視して、心結をステージ中央へと押し出した。

そして、彼女は促されるまま、ゆっくりと床に座り、涙を流しながら土下座をした。

「本当に……うっ……うぅ……すいません……今日はオークションに……参加できません……」

心結の声は震え、涙に滲んでいた。
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