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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第2章 演劇部の部長ー涼ー

智樹は心結の気持ちを知って、涙が頬を伝う。
「ココ……ごめん……」
心結は目の前で泣くのを我慢していた。
何もなかった事にしてくれようとしていた。
物心がついてからずっと一緒にいた心結は、高校生になっても何も変わっていなかった。
変わってしまったのは自分だ。
恋人になったから嫉妬したり、怒ったりするようになったんだ。
そんな後悔をしていても、映像は無情にも流れていく。
涼は優しく心結の頭を撫でながら、静かに話していた。
「彼は心結のことを大切にしてくれてるんだね。
でも……それは束縛っていうんだよ。
心結を自分の思い通りにさせようとしているだけなんだ。
幼馴染だからって、心結に甘えているだけなのかも知れないけど……
本当に心結の気持ちを考えてくれてるのかな?」
涼の言葉は的確だった。
いや、恋愛経験の乏しい彼氏を持つ女性は、ほとんど心当たりがあるテンプレートのような言葉。
普段の心結なら、「それでも智樹くんと一緒にいると幸せなんです」と笑って答えていただろう。
寂しさと悲しみで弱った、今の心結には何も言い返せなかった。
「ココ……ごめん……」
心結は目の前で泣くのを我慢していた。
何もなかった事にしてくれようとしていた。
物心がついてからずっと一緒にいた心結は、高校生になっても何も変わっていなかった。
変わってしまったのは自分だ。
恋人になったから嫉妬したり、怒ったりするようになったんだ。
そんな後悔をしていても、映像は無情にも流れていく。
涼は優しく心結の頭を撫でながら、静かに話していた。
「彼は心結のことを大切にしてくれてるんだね。
でも……それは束縛っていうんだよ。
心結を自分の思い通りにさせようとしているだけなんだ。
幼馴染だからって、心結に甘えているだけなのかも知れないけど……
本当に心結の気持ちを考えてくれてるのかな?」
涼の言葉は的確だった。
いや、恋愛経験の乏しい彼氏を持つ女性は、ほとんど心当たりがあるテンプレートのような言葉。
普段の心結なら、「それでも智樹くんと一緒にいると幸せなんです」と笑って答えていただろう。
寂しさと悲しみで弱った、今の心結には何も言い返せなかった。

