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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第8章 オークションの舞台裏

それからしばらくして、涼が会場に到着すると、誠社長と優斗が、今の状況の説明する。
涼は以前の爽やかな顔に、メイクを施して、さらに中性的な雰囲気に変わっていた。
心結はそんな涼を見ると、やはり不思議な感情が押し寄せてくるが、やはり頭では理解できない。
小さな頃にいた近所のお兄ちゃん……?
よく遊んでもらった親戚のお兄ちゃん……?
そんな不思議な感覚の原因を、思い出そうとしている心結に、涼が微笑みながら歩み寄った。
「初めまして。今日はよろしくね?」
「涼さん……」
心結はただ俯いたまま、立ち尽くすことしかできなかった。
「さて、心結。涼と一緒にステージに上がる準備はできたか?」
誠社長が、不気味に笑いながら、二人を眺めてくる。
「……………」
心結は何も答えられなかった。
何かの間違いであってほしいと思った。
しかしそんな心結の気持ちなど無視して、涼が近づいてくる。
心結の手がそっと握られると、智樹とは違う、どこか優しくて、どこか切なくて、落ち着いた感覚が広がっていく。
「心結ちゃんって可愛いね?泣いてた顔をしてるよ?
何か辛いことがあったんだね?可哀想に……」
心結は涼が優しく頭を撫でながら言ってくれた言葉に引き込まれ、抵抗できなくなっていた。
この孤独で閉ざされた世界で、涼も智樹と同じように、心の支えになってくれるかもしれない。
何か変わるかもしれない。
そして智樹を助けるために、心結は覚悟を決めた。
「今日はよろしく……お願いします……」
涼は以前の爽やかな顔に、メイクを施して、さらに中性的な雰囲気に変わっていた。
心結はそんな涼を見ると、やはり不思議な感情が押し寄せてくるが、やはり頭では理解できない。
小さな頃にいた近所のお兄ちゃん……?
よく遊んでもらった親戚のお兄ちゃん……?
そんな不思議な感覚の原因を、思い出そうとしている心結に、涼が微笑みながら歩み寄った。
「初めまして。今日はよろしくね?」
「涼さん……」
心結はただ俯いたまま、立ち尽くすことしかできなかった。
「さて、心結。涼と一緒にステージに上がる準備はできたか?」
誠社長が、不気味に笑いながら、二人を眺めてくる。
「……………」
心結は何も答えられなかった。
何かの間違いであってほしいと思った。
しかしそんな心結の気持ちなど無視して、涼が近づいてくる。
心結の手がそっと握られると、智樹とは違う、どこか優しくて、どこか切なくて、落ち着いた感覚が広がっていく。
「心結ちゃんって可愛いね?泣いてた顔をしてるよ?
何か辛いことがあったんだね?可哀想に……」
心結は涼が優しく頭を撫でながら言ってくれた言葉に引き込まれ、抵抗できなくなっていた。
この孤独で閉ざされた世界で、涼も智樹と同じように、心の支えになってくれるかもしれない。
何か変わるかもしれない。
そして智樹を助けるために、心結は覚悟を決めた。
「今日はよろしく……お願いします……」

