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第9章 あの男が再び!!売れないホスト&ＡＶ男優ー涼ー

モニター越しに映し出された映像に、智樹は息を呑み、心の底がかき乱されるような感覚に襲われていた。

ミサは冷笑を浮かべながら、ゆっくりと口を開いた。

「どう？面白いでしょ？あなたが何度も助けようとしたココちゃんが、こんなふうに涼に弄ばれて、『逝かせてください』ってお願いした様子……」

智樹の目の前のモニターには、マッサージ器の快楽に負けた心結が、悲鳴に近い泣き声で、逝かせてほしい。と懇願している。

そんな様子を見ながら、クスクスと笑うミサ。

「ねぇ、貴方は覚えてる？心結ちゃんがスカート捲りされた時の話……」

優斗の時に思い浮かんだ記憶。

スカートを捲られて、体操ズボンと下着が引きずり下ろされて、泣きじゃくる心結の仕返しに、不良グループに飛びかかったが、結局喧嘩に負けてしまう智樹。

保健室で心結に治療をしてもらっている時に、俺だって、心結のスカートの中を見たことがない。
そんな話をすると、心結がスカートの中に手を入れて、体操ズボンを脱ごうとした。

そんな記憶だった。

「あぁ……なんか情けなくて、ちょっとだけ羨ましい記憶だったな……」

「ココちゃんは、この少し前に、その様子を思い出して、貴方の事が好きだった。って記憶が思い浮かんでるのよ？
それでも、涼の手に堕ちた……」

ミサの声は冷たくて、軽蔑するような目で、智樹を見ていた。