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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第13章 月末の売り上げバトル
変貌を遂げた智樹の、ある日のプリクラデートの様子。

プリンスロードを出て5分ほど歩いた先にあるゲームセンターでプリクラ撮影。

店に戻るまで二人きりの、15分程度のデートになる。

相手は20歳の眼鏡をかけた地味な女子大生だった。

肩までの黒髪で、少し目にかかる重い前髪。
メイクは薄め。
無地のベージュのカーディガンに白のシャツ。
落ち着いたブラウンの膝下のスカートを合わせるという、控えめなオタク女子が、推しに会うために頑張った印象だ。

そんな女子大生と店を出ると、智樹は自然な流れで彼女の手を取り、優しい眼差しを向ける。

「せっかくだから、手を繋いで行きましょうか?」

少し驚いた表情を見せた彼女が恥ずかしそうに下を向くと、リードするように智樹は指を絡めて、手を繋いだ。

「お姫様の手……小さくて可愛らしいですね?
こうして手を繋ぐと、好きって気持ちが伝わるって言いますよね?どうですか?お姫様……伝わってますか?」

「えっ……わかんないよ……男の子と手を繋ぐとか初めてで……」

少し緊張しているのがこちらにも伝わるが、手をギュッと握り返している彼女は、きっと嬉しいのだろう。

歩き出してしばらくした時、ふと横目で彼女を見ると、眼鏡の奥で目が少し輝いているのが分かり、智樹が話しかけた。

「こうして可愛いお姫様と一緒にいると、どんどんお姫様の事を知りたくなってしまいます。
もっと話したいし、もっと色々と教えてほしいな?」

彼女は初めて褒められたような表情を浮かべ、少し戸惑いながらも、智樹の横顔をチラッと見る。

「わ……私なんかでいいのかな……?あんまり可愛いとか言われたことないし……」

恋愛経験が乏しい女の子は、一見ガードが固く、男の甘い言葉に困惑してしまうもの。
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