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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第13章 月末の売り上げバトル
そしてバックハグをして、スタッフからチェキを撮影された後、体を離さずにスタッフが立ち去るのを待ってから、耳元で小さく囁く。

「素敵なお姫様……僕が一番幸せにしてあげられるのに……」

「えっ……智樹くん……?」

もう女性は頬を赤くして、緊張で体が固くなっているのが、こちらにも伝わってくる。

「僕……お姫様の事が大好きですよ……」

頬に唇が触れる寸前まで近付けて囁く智樹。

その後に体を離すと、自分の母親の世代の女性でも、恋に堕ちていくのが目で見てわかるほど。

「智樹くんっ!!可愛すぎーーっ!!」

彼女は、キャッキャとはしゃぎながら、智樹の頭を撫でてくる。

「ふふっ……もう僕は子供じゃないですよ?でもこんなに素敵なお姫様なら、甘えてみたいです……」

智樹が彼女の体をそっと抱き寄せると、相手も抱き締め返してきた。

そして智樹は彼女の耳元で囁く時に、どのキャラで締めるか?を瞬時に恋愛の辞書から引き出してくる。

そうして選んだのは可愛らしい男の子のキャラだった。

「もっとお姫様の事が知りたいな……?また会いに来てくれる……?」

すると彼女はギュッと強く抱き締めて、優しくて柔らかい笑みを向けた。

「これからはずっと智樹くんを応援するからね?大好きだから、今日ループするよ。またね~」

ループとは何度もチェキを撮影するために並び直すこと。

満足そうに手を振って、立ち去っていく女性は、その日のうちに何十回もチェキを撮影しに来てくれた。

智樹とのプリクラデートの為の、50ポイントが貯まるまで。

こうして次々と、他のグループのファンを手の内に入れていく智樹だった。


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