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第18章 心結のグラビア撮影

涼の言葉には優しさや気遣いが感じられるが、その裏側にあるものを、智樹は知っていた。

挑戦してみよう。
できる範囲でいい。
そんな言葉は、まやかしでしかない。

心結の頬は赤く染まり、撮影されることへの緊張と、高揚が混ざり合い、写真としては色艶のあるモデルの女の子。という意味で、良いものに仕上がっている。

「綺麗な大人っぽい写真が撮れてるよ？下にキャミソール着てるよね？ブラウスも脱いじゃおっか？」

「わかりました……」

涼のそんな言葉に、まんざらでも無さそうな心結は、涼に言われるままに、ブラウスのボタンを外していく。

これ以上はダメだと思っても、これまでに何度も心結の裸をパソコンのモニター越しで見ていても、やはり心の奥底では興奮してしまう智樹。

このまま、大人しく撮影してれば……

心結の裸が見られる……

これまでの女子部員もそうだった……

でも心結に、そんな目に合わせたくない……

ボタンが外し終わった所で、涼が心結に声をかけた。

「ブラウスが、はだけたままの感じで１度撮ろうか？きっと凄く色っぽくて、綺麗な写真が撮れると思うよ？」

「これで……いいですか……？」

心結が囁くように呟き、そっと智樹のカメラに視線を向ける。

その声音には微かな震えが混じり、どこか怯えるような繊細さ。

しかし、その雰囲気とは真逆の大胆さも見せていく心結。