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第18章 心結のグラビア撮影

心結の薄く笑みを浮かべているその写真が、本物の笑顔でない事くらい幼馴染みだから、智樹には一目でわかる。

心結はこの辺りが限界なのだろう……

もうそろそろ、撮影を終わりたいと思っているはず……

そんな智樹の気持ちを逆撫でするような涼の声が、部屋に響いた。

「もっといい写真を撮るためには、少しずつ大胆になっていくのがいいんだよ。心結ちゃん、次はもうちょっと大胆な写真撮っちゃおっか？」

心結は涼の言葉に、少し戸惑いながらも頷いた。

「……わかりました。でも、ちゃんと……綺麗に撮ってくださいね……？」

「もちろんだよ。」

涼がニヤリと笑いながら立ち上がる。

純粋に撮ってもらいたいという気持ちと、これ以上は無理。という心結の気持ちが、智樹の手に取るように伝わってくる。

その証拠に、心結がベッドに戻る時、少し俯いて複雑そうな表情を浮かべていたのだ。

それでも涼は次の指示を出す。

「そのキャミソールも脱いでもらえるかな？」

「えっ……それはさすがに……無理です……」

「心結ちゃんは、こっちに背中を向けてくれて大丈夫だから。もう少しだけ頑張ってもらえないかな？」

モデルや女優の機嫌を取るような低姿勢な涼の態度に、心結が申し訳なさそうに告げる。

「もう少しだけ……頑張ってみます……」