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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第19章 極秘の撮影現場

都内のスタジオに着くと、心結は目の前に広がる光景に息を飲んだ。
小規模ながらも整然とした撮影現場。
大勢のスタッフがいるわけではなく、監督、カメラマン、照明担当など、限られた人数だけが黙々と準備を進めていた。
「心結ちゃん、こっちだよ」
涼が心結を案内しながら、現場の中心にいた女性を指差した。
「あの方が新城ひとみさん。今回の主演女優だ」
新城ひとみはセットの中央で椅子に腰掛け、スタッフに囲まれながらスマホを弄っている。
新城 ひとみ(しんじょう ひとみ)30歳。
ドラマやCM、映画にも数多く出演している。
今、一番売れている女優である。
その美貌はテレビで見るよりもさらに洗練されており、圧倒的なオーラを放っていた。
「すごい……本物だ……」
心結が感嘆の声を漏らしていると、隆之社長が笑いながら肩を叩いた。
「ひとみくんの演技をよく見ておくといい。プロとは何かがわかるからね」
そう言ってから隆之社長は、心結より少し年上の女性の見学者たちに目を向ける。
二人とも整った顔立ちで、一目で『女優を目指している』と分かる雰囲気を漂わせていた。
「心結ちゃん。彼女達はうちの新人さんだ。一緒に向こうで見学しててくれ」
心結が彼女達の元へ行って、小さく「今日はよろしくお願いします……」と言うと、明らかに嫌悪感を露にして睨むように見てくる彼女達。
ライバルとして、心結を見ていたのだ。
これから心結が事務所に所属すれば、数多くいる10代の女優の間で、少ないピースを奪い合うことになるのだから、蹴落としておきたい。
その気持ちの表れであった。
涼はそれを察して、心結に話しかける。
「今日はとりあえず見学するだけだから、あんまり気にしないで?みんな仲良くってのは、なかなか難しい業界だから」
「そういうもんなんですね……」
心結は少し浮かない様子で、5つ並べられていた椅子の一番左端に座った。
その隣には涼。
真ん中には隆之社長。
そして新人女優の二人が並んで座ると、ひとみの演技が始まろうとしていた。
小規模ながらも整然とした撮影現場。
大勢のスタッフがいるわけではなく、監督、カメラマン、照明担当など、限られた人数だけが黙々と準備を進めていた。
「心結ちゃん、こっちだよ」
涼が心結を案内しながら、現場の中心にいた女性を指差した。
「あの方が新城ひとみさん。今回の主演女優だ」
新城ひとみはセットの中央で椅子に腰掛け、スタッフに囲まれながらスマホを弄っている。
新城 ひとみ(しんじょう ひとみ)30歳。
ドラマやCM、映画にも数多く出演している。
今、一番売れている女優である。
その美貌はテレビで見るよりもさらに洗練されており、圧倒的なオーラを放っていた。
「すごい……本物だ……」
心結が感嘆の声を漏らしていると、隆之社長が笑いながら肩を叩いた。
「ひとみくんの演技をよく見ておくといい。プロとは何かがわかるからね」
そう言ってから隆之社長は、心結より少し年上の女性の見学者たちに目を向ける。
二人とも整った顔立ちで、一目で『女優を目指している』と分かる雰囲気を漂わせていた。
「心結ちゃん。彼女達はうちの新人さんだ。一緒に向こうで見学しててくれ」
心結が彼女達の元へ行って、小さく「今日はよろしくお願いします……」と言うと、明らかに嫌悪感を露にして睨むように見てくる彼女達。
ライバルとして、心結を見ていたのだ。
これから心結が事務所に所属すれば、数多くいる10代の女優の間で、少ないピースを奪い合うことになるのだから、蹴落としておきたい。
その気持ちの表れであった。
涼はそれを察して、心結に話しかける。
「今日はとりあえず見学するだけだから、あんまり気にしないで?みんな仲良くってのは、なかなか難しい業界だから」
「そういうもんなんですね……」
心結は少し浮かない様子で、5つ並べられていた椅子の一番左端に座った。
その隣には涼。
真ん中には隆之社長。
そして新人女優の二人が並んで座ると、ひとみの演技が始まろうとしていた。

