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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第20章 映画の試写会
拍手が湧き上がる中、隆之社長が再び前に出る。そして次の瞬間、心結の顔色が曇った。

「さて、本作品には非常に重要なシーンがあります。それは、ひとみさんと龍一君のベッドシーンです。実は、ある事情でそのシーンは代役が必要となり……その役を引き受けたのが、ここにいる早瀬 心結さんです。」

会場が一瞬静まり返った後、ざわめきが広がる。

芸能記者達から一斉にカメラを向けられると、心結は動揺を隠しきれなかった。

視線を感じるたび、胸が締め付けられる。

映画のベッドシーンは芸術や綺麗な演技などではなかったのだから。

あの日のベッドシーンの撮影中も、途中で怖くなり、なぜか何度も智樹の顔が浮かんできて、助けを求めたかった。

しかし撮影現場にいるはずもなく、抵抗できる空気でもなかった。

引き留めようとしてくれた智樹の優しさに、後ろめたさを感じながらも、芸能事務所に所属して女優として生きていく為には、多少の犠牲は必要なもの。という気持ちもある。

だから学校で顔を合わせても、映画の詳しい話に触れず、クラスメイトの一人という距離感を保ち続ける事に徹していた心結。

壇上から智樹を探してみたが、すぐに目を伏せる。

きっとどこかで聞いてるよね……

ベッドシーンの事を知られたくなかったのに……

ふと隆之社長の話に耳を傾けると、こんな話を会場に向かってしていた。

「心結さんは、芸能界に飛び込む覚悟を持ち、この挑戦を受け入れました。彼女の勇気と努力には、私たち全員が敬意を表しています。皆様もぜひ、彼女の力強い演技をご覧ください」

これは、こんな濡れ場の芝居もできる心結を、業界に売り込む為の挨拶でもあった。




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