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第20章 映画の試写会

スクリーンでは、布団の中の動きがさらに露骨になり、龍一が心結の大きく足を開いた体に覆い被さった。

布団の外から見れば、二人の体が重なったように見える。

ただ智樹がこの世界線にいる以上、心結の処女は奪われていない。という安堵感があったのも事実。

何が本当で何が嘘かわからない智樹が、スクリーンに目をやると、カメラが二人を足元の少し横から捉えるアングルに変わった。

薄い布団が龍一の動きでふわりと捲れ、光が布団の中に差し込んだ。

その瞬間、スクリーンに映し出されたのは、龍一が腰を浮かせたまま、指で心結の秘部を暴いている光景だった。

「……おぉっ!!」

会場にざわめきが起こる中、心結は目をぎゅっと閉じ、さらに小さく体を丸めた。

龍一が心結に覆い被さったように見せながら、指で彼女の肉芽を弄り、二本の指が濡れた秘部に挿入されている様子が、映り込んだのだ。

すぐにそれに気付いて、心結は慌てて布団をかけたのだが、編集ミスのように、数秒の間、布団の中の状況がスクリーンから伝わった。

「これが……演技だって……？」

智樹が思わず、心結に詰め寄ったが、すぐに否定する心結。

「ち……違うもん……本当に触られたりしてないっ!!」

だが、スクリーンの中での動きは、彼女の言葉を否定するかのように続いていた。