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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第22章 そして未来へ


心結は墓石の横を眺めて不思議そうに首をかしげる。

「え? 何のこと? お墓には、お父さんの『早瀬英二』と、お姉ちゃんの『早瀬心咲(みさ)』って名前しか書いてないよ?」

心結には見えないようだが、智樹にはしっかりと文字が読めた。

そして心結の姉の名前に驚きを隠せない智樹。

「ミサって……?」

「私が小さな頃に病気で亡くなったお姉ちゃんだって。正直あんまり覚えてないんだけどね?」

心結の言葉を聞いた瞬間、智樹の脳裏にある記憶が甦った。

病院のベッドに座り、まだまだ小さかった智樹と心結を抱いた若い女学生の姿。

それに突然パソコンの画面に現れ、執拗に智樹と心結の運命を弄び、処女喪失の瞬間を繰り返し見せつけた。

あのドSのミサが、まさか心結の姉だったとは。

再び墓石に刻まれた文字を見つめ、智樹は胸の内で呟いた。




心結ちゃんを貴方が守れるの?

頑張りなさい。

いつでも見守ってるわ




そっか……。

ココの幸せを願って、パソコン上に現れたのか……

お墓に刻まれた文字は、ミサなりの応援メッセージなんだ……

ありがとう、ミサ……

いや、ミサ姉さん?

見守られてるのもちょっと……

嫌かも……


少し苦笑いした智樹は、心結をそっと抱きしめながら、上空を見上げる。

そして空から見ているであろうミサに向けて、智樹は話しかけた。

「俺はこれからココを幸せにする。だから、安心して見守っててくれよ」

その青空の向こうで、ミサの幸せそうな笑い声が聞こえたような気がした。




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