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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第4章 初めてのタイムリープ~不良生徒編~

もう帰ろうと、神社の最寄り駅に着いたのは夜9時。
夏祭りが終わるまで残り1時間ほど。
切符売り場に到着すると、心結が少し言いにくそうに、視線を逸らしながら話し始めた。
「お店もあと1時間くらいで終わるんだけど……塾の友達と約束してて、先に帰っててもらってもいいかな?」
「えっ?今から?」
智樹は少し驚いた。
心結の表情が少し曇っている事に気付いたが、塾の友達にも誘われたのに、この時間まで一緒にいてくれたんだ。
こっちこそ遅くまでごめん。
くらいにしか思わなかった。
心結が嘘をつくわけがない。と信じていたからだ。
「そっか、高校入ってから塾の友達ともあんまり会ってないもんな?」
「うん、一緒に帰れなくてごめんね」
「何時に帰ってくる?俺が駅まで迎えに行くよ」
「いやいや、そんなの悪いし、大丈夫だよ~」
智樹は心結のその軽い調子に違和感を感じない。
「じゃあさ、11時くらいに地元の駅で待ってるから、帰るとき連絡してこいよ」
「うん、ありがとうっ」
心結はニコッと笑って、明るく答えた。
智樹はその笑顔を見て、安心しきってしまった。
電車に乗った後も、智樹の頭の中では「塾の友達か、懐かしいな……」くらいのことしか考えていなかった。
しかし、心結は智樹の後ろ姿を見送りながら、微かに表情を曇らせていた。
心結はそのまま静かに神社の参道へと戻っていく。
この後、心結が誰と過ごすのか、智樹はまだ知る由もなかった。
夏祭りが終わるまで残り1時間ほど。
切符売り場に到着すると、心結が少し言いにくそうに、視線を逸らしながら話し始めた。
「お店もあと1時間くらいで終わるんだけど……塾の友達と約束してて、先に帰っててもらってもいいかな?」
「えっ?今から?」
智樹は少し驚いた。
心結の表情が少し曇っている事に気付いたが、塾の友達にも誘われたのに、この時間まで一緒にいてくれたんだ。
こっちこそ遅くまでごめん。
くらいにしか思わなかった。
心結が嘘をつくわけがない。と信じていたからだ。
「そっか、高校入ってから塾の友達ともあんまり会ってないもんな?」
「うん、一緒に帰れなくてごめんね」
「何時に帰ってくる?俺が駅まで迎えに行くよ」
「いやいや、そんなの悪いし、大丈夫だよ~」
智樹は心結のその軽い調子に違和感を感じない。
「じゃあさ、11時くらいに地元の駅で待ってるから、帰るとき連絡してこいよ」
「うん、ありがとうっ」
心結はニコッと笑って、明るく答えた。
智樹はその笑顔を見て、安心しきってしまった。
電車に乗った後も、智樹の頭の中では「塾の友達か、懐かしいな……」くらいのことしか考えていなかった。
しかし、心結は智樹の後ろ姿を見送りながら、微かに表情を曇らせていた。
心結はそのまま静かに神社の参道へと戻っていく。
この後、心結が誰と過ごすのか、智樹はまだ知る由もなかった。

