この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第4章 初めてのタイムリープ
もう帰ろうと、神社の最寄り駅に着いたのは夜9時。

夏祭りが終わるまで残り1時間ほど。
切符売り場に到着すると、心結が少し言いにくそうに、視線を逸らしながら話し始めた。

「お店もあと1時間くらいで終わるんだけど……塾の友達と約束してて、先に帰っててもらってもいいかな?」

「えっ?今から?」

智樹は少し驚いた。
心結の表情が少し曇っている事に気付いたが、塾の友達にも誘われたのに、この時間まで一緒にいてくれたんだ。
こっちこそ遅くまでごめん。

くらいにしか思わなかった。

心結が嘘をつくわけがない。と信じていたからだ。

「そっか、高校入ってから塾の友達ともあんまり会ってないもんな?」

「うん、一緒に帰れなくてごめんね」

「何時に帰ってくる?俺が駅まで迎えに行くよ」

「いやいや、そんなの悪いし、大丈夫だよ~」

智樹は心結のその軽い調子に違和感を感じない。

「じゃあさ、11時くらいに地元の駅で待ってるから、帰るとき連絡してこいよ」

「うん、ありがとうっ」

心結はニコッと笑って、明るく答えた。
智樹はその笑顔を見て、安心しきってしまった。

電車に乗った後も、智樹の頭の中では「塾の友達か、懐かしいな……」くらいのことしか考えていなかった。


しかし、心結は智樹の後ろ姿を見送りながら、微かに表情を曇らせていた。

心結はそのまま静かに神社の参道へと戻っていく。

この後、心結が誰と過ごすのか、智樹はまだ知る由もなかった。
/94ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ