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何度タイムリープしても……初恋の幼馴染は誰かに純潔を奪われる
第7章 アイドルの闇オークション
カーテンが開くと、キヨシが満足そうな笑みを浮かべ、大きな鞄を持ってステージから降りてきた。

真優ら何事もなかったかのように微笑み、四方に礼をして、控え室へ戻っていった。

男は目の前に誘惑してくる女に弱い。

自分もその典型的な例であることを思い知った智樹。

心結を守るためにここにいるはずなのに、真優が見せたいやらしい姿に、鼻の下を伸ばして、羨ましいと思っていた。

そんな自分に対して、苛立ちと罪悪感がこみ上げてくる。

その時だった。
大人たちが一斉にスマホを取り出し、画面を触れ始める。

智樹はチラッと隣の男の手元に目をやると、50万という数字がスマホの画面に表示されているのが見えた。

その男は顔をしかめながら指を止め、さらに高い値段を入力しようかどうか、迷っているようだった。

一晩の値段が50万は妥当なのか?
高いのか?
安いのか?

智樹にはその価値がよくわからないが、隣の男は項垂れていたので、他の誰かが買うことになったのだろう。

真優がステージを降りると同時に、場の雰囲気が少しずつ落ち着きを取り戻し、智樹も湧き上がっていた興奮が冷めていくのを感じた。

智樹は少しずつ、今日のシステムがわかってきた。

登場した時に入札をして、上位3人が女の子に指示ができる。
そしてそれが終わった後に、現役の地下アイドルとの一夜を買う入札をして、一番高い値段の男がお持ち帰りできる。

そんな仕組みのようだ。

少しずつ心結を救う道を考えようとするが、また音楽が店内に響くと、ステージに目を奪われてしまう。

悲しいかな。
それが男の性なのだ。

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