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第7章 アイドルの闇オークション

次のメンバーの入場を知らせる音楽が鳴ると、店内は一層の緊張が漂い始めた。

ステージに現れたのは、赤いアイドル衣装をまとった派手な金髪ギャル。

茜(あかね)22歳が登場する。

彼女は堂々とした足取りで舞台へと上がり、自信と余裕が滲み出ており、数人の男から「今日も頼むぞっ!!」という声援が飛ぶ。

茜はこの世界で「タチ」(レズのリードする側)として知られ、その名を轟かせていた。

続いて現れたのは、白い衣装をまとったポニーテールが似合う美少女。

奈菜。(なな)19歳,

大人しそうな雰囲気ながら、成熟した美貌としなやかな身体は、誰もが視線を奪われるほどだ。

カーテンが閉じられると、浮かび上がる二人の影。

茜の影が奈菜に近づき、そっと手を伸ばすと、カーテンに映る二人の姿がゆっくりと交わり始める。

茜の手が奈菜の頬に触れ、カーテン越しにその繊細な手の動きが映し出される。

影が重なり合い、二人の顔が寄っていく。
そのキスの動きが、シルエット越しに完璧に描かれていた。

ちゅ……………
ぴちゅっ……………
ちゅっ…………

茜の落としていくキスの音色が男達の耳にも響く。
男女のキスの音色とは違う、ゆったりとしたリズムの音色が、さらなるいやらしさを強調させていた。