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第7章 アイドルの闇オークション

このショーはただ見るだけではない。
入札の上位3名が、ステージ上の茜と奈菜に指示できるのだ。

「それではレイキさん。ご要望をどうぞ」

優斗に指名されたレイキは、30歳前後の茶髪の男。
ホストの経営者か？キャバクラの運営か？そのような見た目の男だった。

「はぁ……最初か……。じゃあ茜ちゃん？奈菜ちゃんをキスで蕩けさせちゃってよ？胸くらいまででいいよ」

残念そうなレイキを見て、智樹は思った。

最初から過激な命令はできないのか……？

そんな暗黙のルールでもあるのか……？

ただその結果、智樹を含めた男達は、より興奮が増していく事となる。

茜はゆっくりと奈菜を抱き寄せ、彼女の耳元に何か囁くような動きを見せた。
その後、茜は舌先を伸ばして、影の向こうで見ている者にわかるようにしてから、奈菜の耳を舐めていく。

「はぁ……ふぅ……んんっ……」

奈菜の甘い吐息が溢れ始めると、奈菜の上着に手をかけて、衣装を脱がせた。

そして脱がせた事が男達にも伝わるように、脱がせた服を頭上ににあげてから、フワッと床に落とす。

そのまま茜は、首筋から鎖骨へとキスを落としていくと、奈菜が身を震わせたり、捩らせている様子も影から伝わっていた。