この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
girlslove
第4章 【爪痕】
すぐに練習開始してて、指導しているせりさんを初めて見た
個々に合った指導の仕方をしてるんだろうなってわかる
ていうか、生徒さんの飲み込みの早さ?
振り付けを覚える早さがレベチ!
え、もう覚えたの?ってなるし、
一回しか言ってないのにもう完璧
さすが上級者クラス……脱帽です、わはは
「マジでせりさんの振り付けヤバいよね、早くこっちのチームに混ざりたい」
そんな声も聞こえてきて、この世界でも
上には上が居て、皆が切磋琢磨しているんだなと思った
あれだけ上手いせりさんも…?
見学してるだけでも胸がいっぱいになるくらいの練習量だった
熱気が凄い……皆さん格好良い
最終ミーティング?みたいなのが終わり解散となったが、一人一人に声を掛けてバイバイしてる
本当に人気者だ……わかる、格好可愛いもん
こっちに来たせりさんは「チカ、ありがとうね」とチカコちゃんにもお礼を言ってバイバイした
まだ残ってる生徒さんたちにあっという間に囲まれてしまう
「せーりさん、お友達ですか〜?可愛い〜!」
凄い圧……皆、若い、ひぇ〜!
私はわかるけど、何でせりさんも真っ赤なの〜!?
ちょ、レア過ぎるからチラ見させてください
ヘアバンドしていたのを取って髪の乱れを直しながら「私のヘアメンテしてくれている成島碧唯さん、美容師さんだよ」と紹介してくれた
「おぉー!」ってこっちが恥ずかしい
「いつも格好良いせりさんにしてくれてありがとうございます」とも生徒さんに言われてめちゃくちゃ嬉しかった
「何処の美容院ですか?私も行きたい」と殺到してしまったのでせりさんが纏めてくれる
「私の碧唯なんですけど?」
えっ!?
後ろから片手ハグして黙らせるから完全にフリーズ
キャー!!の嵐だった事は言うまでもない