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girlslove
第5章 【従順】
出逢ってまだ数ヶ月、付き合ってまだ一ヶ月経たないかくらい
それでこんな事言うのはおかしな事だと分かっている
いくらなんでも早過ぎるでしょ
そんなの重々承知だよ
それでも言うしかなかった
私の中の独占欲が壊れてしまう前に……
「碧唯、もう一緒に住もうっか?」
目をパチクリさせて言葉を失っている
ミーアキャットみたい
「いや、今すぐ…じゃなくても、いつか近い将来、同じ家に住めたら良いなって……無理にとは言わないけど、一応、考えといて欲しい、かな」
勢い良く言ったものの、碧唯の反応ひとつで自信がなくなる
碧唯も私の事が好き過ぎるってどこかで過信し過ぎていたかも
俯いてしまった
……タイミング間違えた
ごめん、今のナシって言おうとしたら
いきなり抱き着いてきたから心臓飛び出るかと思った
「私も思ってました……以心伝心ですね、嬉しぃ…心の声が出ちゃったのかと思いました、エヘヘ」
華奢な身体を抱き締める
すりすりして甘える碧唯が可愛くて仕方ない
「もし一緒に住むようになったら、好きな時にキスマ着けれますね」
「え、そこ!?」
本当、予想以上の答えが返ってくるからびっくりする
だからいつも新鮮な気持ちに包まれるんだよね
もうお腹抱えて笑っちゃう
「え、何で笑うんですか、そこ大事ですよ」
「アハハ……そんなにキスマ大事?うふふ」
「消えたら着けてもらえるじゃないですか、逆も出来るし」
「可愛い」
「せりさんは一番の楽しみは何なんですか?」
「え、うーん、一緒に住んで一番の楽しみ……」
真っ直ぐ碧唯を見つめてると、ウルウルお目々が何か期待を膨らませている
可愛いねぇ、そんな顔されるとまたムラムラしちゃう
今度は私が抱き着いて押し倒すの……