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girlslove
第6章 【決意】
順調な日々が続いていた私たちだが、
ついにこの時が来てしまいました
「え…?来週の月曜日からですか!?」
「うん……韓国に行きます」
「振り付けを教えに…ですよね?」
「正しくは、向こうの振り付け師と振り付けを考える為に…かな?私は他のグループも依頼されてるから同時進行になるけど」
「ち、ちなみに……何ていうグループですか?」
「あ、まだデビューしてないから私も分かんないや、でも男性9人グループと女性7人グループだよ、デビュー曲の割り振りも聞いてセンターに来るように調整したりとか色々細かい事もあるから直接合って打ち合わせしてくる」
「それで、2週間……」
「うん、2週間、行きます……ごめんね?寂しいよね」
「……せりさぁぁん」
隣に座って背中を擦ってくれる
いつかは来るって聞いてたけど、こんな毎日ズブズブに沼らされてからのお別れは辛いです
あれほど応援してますって豪語しておきながら情けない
頑張ってきてくださいって言おうとしてるのに涙が溢れてくる
「ん〜ごめん……碧唯ぃ…」
違う……泣いたらダメ
頭ぽんぽんされたら溢れちゃうから……
「わかってます……ちょっと急でびっくりして……ごめんなさい、今、涙止めますから」
肩ごと抱き寄せられて、せりさんの胸で泣いた
困らせてごめんなさい
強くなりますから、私……
「せりさんの事、皆…好きになっちゃうから心配」って言ったら笑われた
「碧唯はまだ、私を知らないな?ダンスに関しては鬼なんだよ?覚えが悪けれはいつもやってるアレ、10セットその場でさせるから」
「ひっ!え、そうなんですか!?」
アレを10セットとか私なら絶対無理です
本当に鬼なんだな……
「ね?だから心配するような事はないの」
「……はい」