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girlslove
第1章 【一目惚れ】
「…ったく、この子は」って頬をムギュッとされて優しく抓られた
「わかったよ、但し、シャワー貸してよね?着替えも宜しく」
「はい!やった」
手を引いて部屋に引き戻そうとするも「待った待った」とブーツを脱いでる
まだ一緒に居れるんだって事が嬉しくてニヤけてしまう
そしたらまたムギュッてされて
「碧唯こそ、誰にでもこんな事言ってないよね?」って詰め寄られた
ちょっとずつ垣間見えるSの部分に惹き寄せられていく
ポーッと見惚れてたのに本気で怒ったような顔
「どうなの?」ってそれがもしYESなら、機嫌悪くなったりするの?
ヤキモチとか妬いたりするのかな
「せりさんだけ、です」
それは本当……基本、終電までに帰ってもらう
誰も泊まらせない
ていうか、一人の時間がないと無理な人間だから
単純に興味があって……何でも知りたい、せりさんの事
ほら、またそうやって優しく微笑む
たったそれだけで簡単に堕ちちゃうの
せりさんが「碧唯」って呼んでくれる度に心が踊る
確かめてみたら、2つ年上だった
別々にお風呂に入り、私の服を着たせりさんの髪を乾かしてあげてるの
椅子に座ってドライヤーかけられてるせりさんは「楽だわ〜」って目を閉じてる
「良いね、友達が美容師だと」って笑う
今までに居ないって言ってた
美容師の友達は私だけだって
そんな事が嬉しい
そっか、今の友達は皆ダンサーさんだ
私とはまた違う界隈の人たち
ほとんどパリピな人たちなんだろうなって言ったら「そんな事ないよ」ってお腹抱えて笑ってる
「ねぇ、何ですっぴんでもそんな綺麗なんですか」
少し幼くなるだけでほとんど変わらない
イジってないって言うし、ここまで来ると嫉妬しちゃうんですけど……