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girlslove
第1章 【一目惚れ】





「嫌だったんならこのまま帰して?私、ああいう事しちゃう人間だから……」


「誰にでもしちゃうんですか?」


「それはない、碧唯……だから?私もよくわかんないけど、これ以上は、うん、ごめん、自制出来るか危うい」


初めてせりさんから目を逸らされた
視線追い掛けて嫌でも視界に入る
「ちょ、そういうのダメ」って顔を覆うせりさんが可愛く思えた
え、ヤダ、その顔もっと見たい
伸ばした手を掴まれて阻止してくる


「だーめ」って照れてる
「わざとくっつけてるの?」と言われて初めて自分のおっぱい押し付けてる事に気付いた
咄嗟に離れたけど手は掴まれたまま


「怖くないの?」


「え……どうしてですか?」


「私、女でも抱けるんだよ?周りにそんな奴、居た?」


フルフルと首を振る
居るわけないじゃん、せりさんみたいな人
こんな、目で堕としてくる人
心の底から欲しいと思える人なんて……


手を離そうとしたから今度は私から握り返した
そのまま自分の頬に触れさせて真っ直ぐ見上げるよ


「私もせりさんだから離れたくないというか……悪い人じゃないってわかるので、怖くないです……その、抱くとか抱かないとかは…難しくてよくわかってないですけど」


あぁ、自分で言ってて恥ずかしい
そういう事なんだよね?
せりさんは、先に自分で宣言した
私はレズビアンだと


勿論、私は経験もないし、男としか付き合った事はない
あ……でも、その今すぐ付き合いたいとかそんな事じゃないんだけど


顔を上げたら、もう片方の手も頬を包んできた
また、逃げれなくするやつ……
顔が近付いてくるのかなって一瞬思ったけど
優しく微笑んで自制しているような感じが受けた
だから言うわけじゃないけど
口が勝手に動いたの


「どうしても帰っちゃいますか?」




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