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girlslove
第6章 【決意】





付き合いが長いせいか、最後はやっぱり誂ってしまう
その方が安心するから
変な空気にならないで済む
よし、また元の関係に戻れる…って思う
そんな顔、一瞬でも見せないでよ
戸惑う
ごめんねってもう言いたくないの
淳太も言われたくないでしょ


「まぁ、アレだ、何か困った事とか、積もり積もって吐き出したい時とか、俺より適任はいくらでも居るだろうけど、いつでも話くらい聞けるから」


「……うん、ありがと」


「いつでも頼ってこい」


「……アリガトゴザマス」


「何でカタコト!?」


わかってますよ、淳太の優しさくらい
何年一緒に居ると思ってんの


「じゃ、帰るね、お疲れ様」


「おう、お疲れ、気を付けてな」


私は私の帰る場所へ
せりさんの元へ……


お部屋の飾り付けも完了して、メインディッシュの仕込みも終わった
いよいよ明日、せりさんが帰って来る
2週間、長かった……
いつもの時間帯にテレビ電話


明日の夜、20時50分着の便に乗るんだって
仕事終わってダッシュで行けば空港に間に合う
お家で待っててって言われたけど1分でも早く会いたいもん


会ったら最初に何がしたいかとか言い合ったりして楽しかった
こんな会話も明日の夜には隣で出来たりするんだよ
せりさんと触れながら、温もりを感じながらお話出来る


やっぱりハグしたい、が一番だったね
会えなかった分、たくさん触れたい
匂い嗅ぎたいって言ったら笑われた
私の事、ポメラニアンみたいって言うの
クンクンし過ぎかな?
だってせりさん凄く良い匂いするから
泣く泣くパジャマ洗ったんだよ
匂い消えちゃった……


だから明日、たくさん嗅がせてください
ダメと言われても嗅ぎますけど
拒否権はないです
明日は、私がせりさんを好きにする日です




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