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girlslove
第6章 【決意】
「碧唯さん、後は私達でやっておきますから行っちゃってください」
後輩ちゃん達が最後のお客様を見送った後に言ってくれる
本当に有り難い
今すぐにでも此処から走り出したいくらいだった
「ありがとう!」
素直にお願いして着替えてるうちから
「メイク直し入りまーす!」って直してくれる
「ヘアメイクも入りまーす!」
一瞬、笑いそうになったけど早業で綺麗に変身させてくれた皆には大感謝
「見事な連携プレーありがとう、行ってきます」
お店を出たら、目の前に停まっていたレクサス
「乗れよ」って淳太の姿が
「え?え?ウソ、本当に?」
淳太が空港まで車を出してくれた
「今の時間帯だと37分で空港着くから」とナビを見ながら言ってくれる
「皆、お前の事、大好きなんだよ、お前にとって今日がビッグイベントなら何も言わなくてもこれくらい動くんだ、ったく、お前の人脈どうなってんだ」
「淳太、ありがとう……後で皆にも言っとく」
「おう、お前さんの笑顔の為さ」
良い職場だな〜オーナー誰だよ、俺か?って自問自答しててウケる
ひとっ走りしてくれて私を送り届けてくれた
俺は良いから早く行け、とまで
ほんの1ミリくらいは、今日の淳太イケメンだなって思ったよ
きっと1人になった車内で「俺なにやってんだろ」って言ってたりして……
ありがとうね、皆……
スマホを確認して、無事に離陸したと最後に連絡が来ていた
もうすぐ会える
ドキドキも最高潮
早くこの手で抱き締めたい
時間になってもなかなか来ない
推しを空港待ちしているファンの心理だよ
何かトラブルかな?
到着はしているはず
荷物の受け取りに時間かかってる?
ソワソワしちゃうよ
せりさんまだかな……
まだ誰も降りてこないなんて変だよね?
聞いてこようかなって振り向いた瞬間………