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girlslove
第7章 【新たな道】
碧唯は何が不安…?
私のヘアスタイルが格好良くキマれば
私がモテるだろうって?
確かにめちゃくちゃ声は掛かるようになったよ
それは男女隔たりなくね
何処の美容室か聞かれまくるっていうね
SNSで見つけられてだいぶそっちに流れていったでしょ?
碧唯は私のお陰だって言うけど、私だって碧唯のお陰でダンスもっと見てもらえるようになったし、レッスン生も増えたんだよ
本当に感謝してるし、かけがえのない相手だって思ってる
碧唯と触れるとね、いつも理性ぶっ飛んじゃうけど、それは碧唯が抗えなくさせているの
気付いてないでしょ?
匂いも感触も全て、離れられなくするんだよ
紅い印が消えたらまたつけてしまう
私以外に触れさせたら発狂するだろう
今度こそ本気で壊してしまうかも知れない
そうならないように自分を保つけれど
“別れてください”
などと碧唯の口から言われたならば
私はそれを受け入れれるのだろうか……
今が楽しければ、幸せならばそれで良い
本当に…?違うだろ…?
碧唯は今、私に惚れていると勘違いしていたなら…?
いずれ目が覚めて、やっぱり私、結婚がしたい
子供産みたい、家庭を持ちたい
そう言われたら…?
私は碧唯を繋ぎ止めれる…?
私が碧唯を繋ぎ止めるのは間違ってる…?
碧唯の本当の幸せって…?
私が決めて良いの…?
「せりさん!」
大きな声で呼ばれてハッとした
同時に、目の前に居る碧唯に安心もした
「大丈夫ですか?ちょっとうなされてましたけど」
「うなされてた?私が?」
「はい、嫌な夢でも見てました?」
「……うん、そうかも」
そう言って誤魔化すと「怖かったね」と隣に座って抱き寄せてきたの
もう大丈夫です…って背中擦ってくる