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girlslove
第7章 【新たな道】
ギュッと抱き着いたら抱き締め返してくれる
本当になくてはならない存在になってるんだな…
このまま依存、して良いんだろうか
「せりさん…?何が不安ですか…?」
「え…?」
「そんな顔してる……もしかして、また私が他の人になびくだろうとか勝手に勘違いしてます?」
「え、なんで?」
思わず顔を見合わせた
やめてよ、何もかもどストライクな碧唯が
心まで読めるなんてパーフェクトにしないで
細い指が私の頬に触れてきて
「それとも仕事で何かトラブルでも?」
「ううん、違うよ」
「じゃ、私の事ですよね?」
私の事しかないじゃないですか、みたいな不満気な顔
そうだよ、私はいつも碧唯の事しか考えてないもん
それくらい今の私を占めてるんだよ
「ちゃんと言ってくれるまで此処から動かないんだから…!」
私の両手を握り締め、両目を瞑って駄々こねるとかどれだけ可愛いんだよ
チュッてしたら「キスもナシです!」って言いながら嬉しそうな顔もしてる
観念するよ、私だって碧唯に隠し事されたくないし
胸の内をゆっくり打ち明けたら碧唯の方が泣いていてギョッとした
慌ててティッシュ箱を取り、拭ってあげる
チーン…と鼻をかみながら
「その不安は1人で抱えちゃダメです、絶対に」
「……うん」
「2人で解決していきませんか?」
「……うん」
適当に返事してるわけじゃない
怖いからだ
碧唯にその十字架を背負わせる事が
同性愛が安易に認められる世の中じゃない
日本はまだまだ遅い
一部で認められているのは同性婚ではなく
パートナーシップ制度……
いわゆる結婚出来ない同性愛者や事実婚カップルなどを公的に承認する程度
法的効力がない為に家族とは言えない