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girlslove
第7章 【新たな道】
中も中で凄いゴージャス……
暖炉のあるリビングで紅茶にケーキ……
うちの実家と真逆過ぎる
最初に口を開いたのはせりさん
私の両親に話した時と同じように緊張感を持って話してくれている
だから私も、誠心誠意を持って伝えたい
2人で手を握り、真っ直ぐぶつけた
これからも人生を共に生きる為に避けては通れない道
うちが理解してくれたからといって、安心してはならない
反対されても認めてもらえるまで何度でも……
「へぇ〜そうなの〜パートナーシップ制度?あなた知ってる?」
「まぁ、詳しくは知らないけど、2人のような関係の人たちが社会で認めてもらえるような制度だろ?」
「ごめんなさいね、無知で、ちょっとお勉強しておくわね」
「いえ……」
なんて言って良いのやら……
気持ちは伝えたけどご両親も戸惑っているのだろう
久しぶりに帰って来た娘が彼女を連れてきたらそうなるよね
「せりはもう、決めたんだな?」
お父様が2人にではなく、せりさんに問いかけた
キリッと目つきが変わって凛々しい横顔
「決めてる、反対されても諦めないよ?私が幸せになる為に碧唯以外は居ないの」
「あ……私も、せりさん以外は居ないです、幸せにしてもらうんじゃなくて、私が幸せにしたいんです」
「ちょ、碧唯、私が幸せにするんだってば」
「どっちでも一緒じゃん、絶対に私の方が想ってるし」
「あ、その話、また此処でするの?決着ついたはずだよね?」
「ちょ、せりさん、何も今しなくても…」
2人のやり取りに終始ニコニコ顔のご両親
しまった、の顔してるせりさん
「昨日、椿から連絡あったの、すっごい可愛い人連れて来るから楽しみにしててって、だから碧唯さん見てピンときちゃった」
「せり、ちゃんと考えて出した結論なら誰も反対はしないよ、昔から一度決めたらやり通してきたじゃないか、信じてるよ」