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girlslove
第2章 【隠された想い】





平日は有り難い事に仕事に追われている
せりさんのピンクアッシュをSNSに載せた途端、急激に指名予約が増えた気がする
せりさんみたいに、予約なしで来られたら今はお断りせざるを得ない状況だ


早くせりさんが来る日になれば良いな
毎日は連絡ナシ………
私からして良いのか、物凄く躊躇する
打っては消して……を繰り返していた


私だけなのかな
せりさんは私の事なんて思い出す事もなく普通に毎日を過ごしているのだろうか
休憩時間や夜、一人になると頭に浮かんじゃうよ……
苦しい………会いたい………


忙しさに身を任せてようやくあなたに会える日曜日


時間丁度に現れたせりさんは、やっぱり誰よりも輝いている
お臍が見える白のチビTに、グレーのダメージジーンズでやって来た
存在そのものがお洒落なんだなって思わせる人
スタイルの良さが際立っている


真っ先に私と目が合ったせりさんは優しく微笑んでくれた
それだけで胸がいっぱい
たった数日会えてなかっただけでこのザマだ
店内も一瞬ざわつく程、せりさんは美人客で有名
他のお客様も見惚れてしまうくらい


私の元へ来て頭ポンポンとか、周り気にしないでやってのけちゃうところ、本気で沼っちゃう
真っ赤になりながら椅子に案内しても、真っ直ぐな視線に捕まっちゃう
こんなの慣れてるはずなのに全然冷静を装えない


「お任せにしてみようかな」って悪戯っぽく笑う


「SNS用に動画撮っても良いですか?」ってお願いしたら二つ返事でOKだった
顔出しで正面から撮る
お任せ頂けたのなら、やってみたいデザインカラーがある
長さも毛先を整えてセミロングのレイヤーカット
早速カラーリングに入る


「出来上がってからのお楽しみです」と伝えたら嬉しそうに笑うの
絶対今の顔、使う!!
あぁ、観てくれた人全員キュンキュンするんだろうな




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