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バンコクの夜の街で日本人の男であること
第2章 “パッポン”
薄暗い店内は、やはりビート音楽の爆音に溢れていた。
俺としては耳を塞ぎたくなるレベルだ。
俺は壁際のソファーに座らされた。
店の中を見回した。
客は俺のほかに10人以上いる。
白人系が多かった。
男女のカップルの客もいる。
俺のほかに日本人はいないようだ。
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