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バンコクの夜の街で日本人の男であること
第4章 “ラスボス”
ゴーゴー・バーの看板群から離れ、また中央の露店の中を歩いた。
また性懲りもなく、売り子の男が俺に寄ってくる。
その男はあるものを俺に見せた。
「シャチョー、ミテ!」
見た目は、小さくて細長い懐中電灯みたいだ。
男は、その先端を道端に向けた。
路面に無数の光の点が現れた。
彼が先端を回すと、その光がいろいろな模様に変わった。
そして、今度はそれを斜め上に向けた。
先端をまた回した。
薄暗いビルの壁に一個の強力な赤い光の点が現れた。
レーザーポインターだった。
彼はもっと遠くのビルの壁にポインターを移した。
直線距離で100mはあるだろう。
でも、光点ははっきりと見えた。
また性懲りもなく、売り子の男が俺に寄ってくる。
その男はあるものを俺に見せた。
「シャチョー、ミテ!」
見た目は、小さくて細長い懐中電灯みたいだ。
男は、その先端を道端に向けた。
路面に無数の光の点が現れた。
彼が先端を回すと、その光がいろいろな模様に変わった。
そして、今度はそれを斜め上に向けた。
先端をまた回した。
薄暗いビルの壁に一個の強力な赤い光の点が現れた。
レーザーポインターだった。
彼はもっと遠くのビルの壁にポインターを移した。
直線距離で100mはあるだろう。
でも、光点ははっきりと見えた。