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禁断の果実
第7章 相談
時間が経つのは本当に早いと思ってしまう。
響とキスを交わしてから1週間程が過ぎていた。

今日は日曜日で学校は休みだった。
この日、私の自宅には岩崎理恵が来ていた。

理恵は女子友達で美大の頃の同期でもあった。
私と優一郎の関係ももちろん知っていた。

今日、理恵に来てもらったのは相談したいことがあったからだ。
先日、私は教師でありながら、生徒の響とキスを交わしてしまったのだ。

自分の気持ちも良く分からなかった。
何故、あの時響にキスをしてしまったのだろう。

そんな事を考えていたのだ。
ボーっとしている私を心配した様に理恵はこう言ってくる。

「瑠唯?大丈夫?何かあったの?」
「え?」

私は直ぐに話をすることができなかった。
すると、理恵がこう言ってくれる。

「瑠唯、ドーナツ買ってきたから一緒に食べようよ…」

理恵は私とドーナツを食べたくて手土産に買ってきてくれた様だった。
私は理恵にこう聞いた。

「理恵、飲み物は珈琲でいいかな?」
「ええ、いいよ…」

私はソファーから立ち上がるとキッチンに行きケトルに湯を沸かし始める。

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